老老介護、認知症で介護拒否の母が、攻撃的な言葉で家族を振り回す。

【困っていること】

・母の認知症が進行し、娘様家族に攻撃的な態度を取る。
・娘様宅と対象者宅の距離は片道約1時間。目の届かない時間帯が心配。
・夫婦で入居した場合、自宅が空き家になる。今後も含め、誰が管理する?

入居したホーム

夫婦部屋、近隣に遊歩道があり車イスでも気軽に散歩が楽しめるホーム。

相談者の概況

ご対象者様は、夫婦同居の80代女性。認知症が進行し、家族に攻撃的な態度、介護拒否、ボヤ騒ぎなどを連発し、自宅介護は限界に。老人ホームに入居するとしても、どうすればよいのか、相談者の娘様は悩んでいます。

選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。夫婦部屋あり。ご夫妻の自宅、娘様宅ともに負担なく通える距離。価格は平均的。

ホーム(2)
介護付有料老人ホーム。夫婦部屋はないが、並びの2部屋に入居できる。娘様宅から近い。安価。

ホーム(3)
住宅型有料老人ホーム。夫婦部屋はないが、外装、内装ともおしゃれ。ご夫婦宅から近い。お父様にかかる費用が安め。

エピソード詳細

ご主人様と2人暮らしだったお母様は、認知症の症状が進み攻撃的な態度を取るように。たびたび訪れる娘様に対しても介護拒否をするほか、ボヤ騒ぎも起こしてしまいます。同居のご主人様にも軽い認知症状が見え始め、自宅介護は困難に。その状況を見かねた娘様からケアマネジャー様を通じて、あいらいふ入居相談室にご相談がありました。

ご主人様に介護の必要はありませんでした。しかし、お母様の認知症の進行から考えて「少しでも長くご夫婦で一緒にいられる時間を作ってはどうか」と考えた相談員は、夫婦相部屋を含む老人ホーム3軒を提案しました。

さっそく娘様とホーム見学へ。そこにはご夫婦での入居者がすでに3組おられ、スタッフのケアを受けながら仲良く過ごしておられました。また遊歩道が隣接していて、「父が母の車イスを押して散歩しているところが目に浮かぶ」と、娘様は夫婦部屋のあるホームを選ばれたのです。

後日、娘様からお礼の電話をいただいた際、相談員は「お父様が健在のうちに不動産をどうするかの意志を確認し、書面に記しておくこと」をアドバイスしました。認知症の進行前に不動産など重要なことを確認することは、とても大切だからです。

今回のポイント

・認知症に最も悪い“環境の変化”。夫婦部屋なら、その影響がゆるやかに。
・空き家管理者と主介護者が同じ場合、ホームへの通いやすさも考慮する。
・本人の認知症の進行前に、不動産の処分など重要事項は書面に残しておく。

鈴木 裕一相談員

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